私には姉が二人います。昔は「娘三人いたら身代潰す」と言われていました。娘3人を嫁に出したら家が潰れるほどお金がかかるということです。
11歳上の姉がお嫁に行った時のことを思い出しながら書いてみます。昭和36年くらいのことです。長姉はお見合いで二十歳で嫁入りしました。
結婚式当日、自分の家での支度です。姉は朝早くから白無垢に角隠しの花嫁衣装に身を包み、まず歩いて本家の仏壇に手を合わせお先祖様に報告して、それからタクシーで嫁入り先の家に挨拶に行き、仏壇に手を合わせ、それから結婚式場石清水八幡宮に向かうのです。式には両家の親戚だけが参加。厳かに行われました。もうここで私は疲れていたので花嫁はもっと緊張して疲れていたでしょう。式場から出て嫁ぎ先の家でお披露目。宴会は夜中まで続きます。花嫁さん、大変ですね。そして翌日から新婚旅行へという流れでした。
次の姉の時は昭和44年だったかな、確か。その時も同じ神社で結婚式を挙げたのですが式場で支度をして披露宴は別会場でやりました。だいぶ変わってきましたが、そんな結婚式を2度経験して思ったことは『私は絶対こんな結婚式はやりたくない』ということでした。
そし姉たちが持って行った嫁入り道具は
洋服ダンス・整理ダンス・和ダンス・鏡台・下駄箱・客用布団・座布団一式・着物一式
生活用品の洗濯機・冷蔵庫・電気釜・他にもいろいろありますがそういうものは大抵親戚の人がプレゼントしたようでした。
三番目の娘である私は家が潰れるといけないので(←半分嘘半分ホント)母に嫁入り支度はいらないと宣言。5人姉兄弟の三男坊で家なし無一文の人と勝手に結婚を決め、狭いアパート暮らしで嫁入り道具が入らなかったというのが本当のところ。
私が20代前半結婚前のお正月に友人の家に招ばれて行くことがあり、洋服で行こうとしたら長姉が「お正月なのに着物を着て行きなさい」と姉の訪問着を着せられたのでした。足のサイズが合わないので草履とバッグは確か母が買ってくれたのだと思います。
それを17年前まで住んでいた田舎の家(現在断捨離中)で昨日発見したのです!!
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