100日チャレンジ34日目
おはようございます。
ミネソタ州はどこだかわかりますか?北はカナダ国境、東は五大湖スペリアル湖、ミシシッピ川が流れ、西はノース&サウスダコダに隣接するという・・と言ってもわからないかな?とにかく合衆国の真ん中の北の端。結構縦に長くて面積は広い州で、ミネソタ州だけで旧西ドイツとほぼ同じ大きさだとドイツ人からの情報。北半分は湖が多く点在し州の別名が"thousand lakes"と呼ばれるような綺麗な所なんです。
冬季は時たまオーロラも見られ、湖は全て凍るという怖ろしい寒さ。そんな厳寒の真っ只中の1月にミネソタに渡ったのです。学生の時と違って今度は夫は客員ですので至れり尽くせりで迎えてくれました。家は用意されてるし、車も前任者が置いて行ってくれたし、ベビー用のチェアーまでありました。給料も出るのでお金の心配無用で生活面の不安は全くなかったのです。
夫は毎日職場へるんるん気分で出かけ、小1の息子は現地の公立小学校へ通学。息子は父親の英語英才教育の結果、到着した翌日、小学校へ下見に行った時、先生の英語が理解出来たのですぐに1年生のクラスに入ることが出来ました。外は零下の世界。夫が気を利かせて仕事帰りにスーパーへ寄って買い物をしてくれました。
毎朝男二人を其々の学校へ送り出し、私は生後3ヶ月の娘と二人きりで家にいるという生活が始まりました。そんな生活が1ヶ月ほど続いた頃、どうも気分が落ち着かない、すぐに悲しくなったり、理由なくイライラしたりするようになったのです。
丁度その時、ほんとにタイミングよく我が家を訪ねてくれた女性がいました。彼女はソーシャルワーカーでご夫婦で日本に1年間滞在経験のある方でした。アメリカではアポイントメントなしに人が来ることはありませんからびっくりしたのですが、とても嬉しかったです。
ミネソタでの生活で、夫の仕事はどうかとか息子の学校はどうかとか現状の話をしていて、突然彼女が私に向かって「あなたはどうなの?あなたは大丈夫?」と聞いて来たのです。
・・・
混乱しました。夜中は3時間おきに起きて授乳して・・実際自分のことを考える余裕などなかったのです。どう答えたらいいのかと思うより先に涙がこぼれたのです。
そんな私を見て彼女は私に
「それはCabin Fever でしょう、ミネソタではよくあることよ。外に出た方がいいわ」
(注:Cabin Feverとは屋内に長く閉じ込められることによって生じるストレスやイライラのことです)
以後彼女は頻繁に訪ねてくれるようになり、ベビー用の防寒服を買いに行くのに付き合ってくれたり、お茶に誘ってくれたり、私が一人で出かけられるような手助けをしてくれました。それから私も買い物は夫に任せず、娘を車の後部座席のベビーシートに座らせ、自分で運転して行くようになり、涙ポロポロの生活から180度転換出来たのでした!!
ほんとに彼女がいなければどうなっていたことやらの体験でした。
アメリカでの生活は二度目で言葉もある程度は出来るのでなんの心配もしないでやって来たミネソタで、予想外のスタートでした。
後日談として夫はこの時のことを
泣く妻と夜泣きする娘を抱えてこれからの2年間がとてつもなく長く感じたと回想しています。
人生にはいろいろなことがあります。その都度誰かに助けられて来たように思います。助けてもらった方に直接お返しが出来なくても他の人に親切を繋いでいくことが出来るようにと心がけていきたいものです。
今日もお読み頂きありがとうございます。
月曜日、良いスタートが切れますように
皆様の健康と安全をお祈りします。
追伸: 昨夜の0時前に下書きをして保存したつもりがアップされてしまったのでそれをまた下書きに戻して今朝5時過ぎに再度アップしたら日付が6月2日でアップされてしまいました。どうやって直すのかわからないのでそのままにしておきます。とりあえず、これは6月3日のです💦