八十路に向かって-Go for 80!

人生いつのまにか七十年過ぎ八十に向かう老婆の独り言です。

北国の町 by S.A.Ymst

100日チャレンジ90日目

おはようございます。

90日記念号ー『アメリカ紀行』最終回です。

 

北国の町 

 十月の末日、ヒビングの町を訪れた。赴任先の大学のあるセイント・ピーターから北へ三百マイル、タコナイトの鉄鋼石産出で賑わった町、1914年、鉱山労働者を運ぶ目的で二人の男によって設立された小さなバス路線が今日のグレイ・ハウンドバス会社に発展したという。人口二万、メサビ台地最大の町にかつての隆盛の面影はない。町に至るハイウエイの脇に時折、堆く積まれた鉱石の山を見かけたが、その赤茶けた表面に所々、ポプラの木立ちが揺れていて時が無為に過ぎたことを偲ばせていた。ボブ・ディランはこの北国の町で育った。昔も今も、彼の音楽詩は珠玉のことばに満ちていて、ぼくの心を虜にする。彼の歌を聴くたびに、心の奥で膨らみ、弾け、共鳴し合い、そんな具合にしてぼくの一部に積み重なったイメージ、心の傾向、観念、語感。彼のような芸術家はもう現れないだろう。その日、ヒビングは厚い灰色の雲におおわれ、冷たい雨が人気のない大通りに降り注いでいた。ディランが多感な時代を過ごしたかと思うと、この町が無性にいとおしく、ディランの育った家、ヒビング高等学校、ガス・スタンド、眼に写るすべてに、懐かしい場面に戻ったときのような感動を覚えた。(S.A.Y)

 

How many deaths will it take 'till he knows

That too many people have died?

The answer, my friend, is blowin' in the wind

The answer is blowin' in the wind

 

90日到達しました!!!!

残り10日

いよいよカウントダウン

毎日のブログ訪問及びお読みいただきほんとにありがとうございます。

百日続けた答えはきっと

blowin' in the wind 「風に吹かれて」いるのでしょう

 

月曜日、良い始まりとなりますように

みなさまの健康と安全をお祈りします。